
派遣で働いている方も労働時間というのが決まっています。本来労働時間とは一日8時間と定められており、それ以上働く場合は時間外労働と呼ばれます。これが俗に言われる残業というものであり、残業に関しては残業代が発生するようになっています。近年は労働時間を守らない企業も多いですし、派遣の方が残業しているということも多いです。
アルバイトであれば、時間になればきっちり終了するということが多いですが、派遣の場合は残業を任されることもあります。例えば普通に会社で派遣社員として働く方は、残業をさせられることもあります。時間外労働も普通にあるのが近年の派遣の実態です。実際に帰宅しようと思っていても、上司に指示された仕事を本日中に終わらせなくてはいけないということもあります。
本来残業は時間外労働ということで賃金が普通の労働時間よりも高くなります。しかし、近年増加しているブラック企業などは普通の賃金で働かせたり、本人が望んでいないのに残業を強いることも多くなっています。給与が支払われるならまだ良いですが、中には残業しても残業代すら出ない「サービス残業」なども行われています。
派遣で仕事をする人が気を付けなくてはならないのがブラック企業への派遣です。本来そういった企業には斡旋していないという派遣会社もありますが、それでも仕事がない人はどのような企業でも働かなくてはならないので、ブラック企業で勤めることになります。そうなると、労働時間が守られなかったり、残業が多かったりするということに巻き込まれます。
現在の日本でしっかり8時間勤務の人は少数派です。派遣社員のような「使い勝手が良い社員」は特に残業などをさせられることが多くなります。もちろん本人の意志で8時間以上働かないと決めたらそれでも良いのですが、働かないと会社をクビになってしまうなどの問題もあり、半ば強制的に仕事をさせられている方も多いです。時間外労働をすることは美学のように思われている日本ですが、今後はそういった特徴はなくなっていくでしょう。
今後の日本はさらに労働時間が伸びていくことが考えられます。高齢社会になり、働けない方が増加している一方で、ニートや無職、非正規雇用などが増えているので、一人当たりの労働時間も伸びていくというのが正直なところです。派遣は時間ぴったりに帰宅できると考えている方も多いですが、その実態は時間外労働も普通に行われているので、しっかり自覚しながら働きましょう。